高潮で浸水被害はどのくらい広がるか(東京湾)。ハザードマップで調べる。

ハザードマップの見方

地震によって引き起こされるのが津波、台風によって引き起こされるのが高潮です。

高潮とは、台風や低気圧の接近により、海水面(潮位)が平常時よりも高くなる現象のことです。

津波も高潮も過去の経験を頼らずに、事前に備えておくことが大切です。

戦後、都市圏を襲った高潮災害を知る人も少なくなっています。国や自治体はゼロメートル地帯の浸水リスクを知ってもらい、家庭では台風が近づくにつれて、どう行動するかを事前に考えておくこと大切です。

今回は高潮ハザードマップを確認し、高潮からどのようにして身を守るのかを考えます。

高潮で浸水被害はどのくらい広がるか。ハザードマップで調べる。

東京や大阪、名古屋などは海面より地面が低い「ゼロメートル地帯」が広がっています。

東京湾では、高潮による被害を過去に繰り返し受けており、中でも大正6年台風、1949年のキティ台風では、大規模な浸水被害が発生しています。

国は東京で高潮が発生した場合、東部を中心に最大7600人が死亡すると想定していることはあまり知られていません。

また、1959年の伊勢湾台風(名古屋)では国内最大の高潮被害をもたらしました。5千人以上の死者・行方不明者を出しています。

このような台風では、風による吹き寄せや低気圧による吸い上げで潮位が上がり被害が拡大することが予想されています。

また、海外においては、2005年にはアメリカミシシッピー州を襲った「ハリケーン・カトリーナ」や2013年にフィリピンを襲った台風第30号(ハイエン)のように、大規模な高潮災害が発生しています。どちらも7m超の高さの高潮が発生しています。

こうした背景を踏まえ、多発する浸水被害に対応するため、ハザードマップで高潮浸水想定区域を確認しましょう(東京都)。

東京都の高潮の浸水被害の想定は「室戸台風(910hPa)の規模を持ち、伊勢湾台風のスピードで進み、東京に最大の高潮を発生するコースを通る」という前提に基づいています。

高潮で想定される浸水の深さ

このように内陸部まで大きく浸水が広がり、17区で住宅などに浸水被害が出ると予測しています。

地盤が低く、河川が近くを流れる墨田区、葛飾区、江戸川区は区域の9割が浸水。丸の内や新橋、銀座の一部など、オフィス街や繁華街にも浸水域は広がります。

浸水の深さは最大で10メートル以上。墨田区や江東区などでは深さが平均7メートルになるエリアもあります。

また、高潮による堤防の決壊や、排水施設が停止する可能性を踏まえ、浸水の継続時間も試算しています。

高潮で浸水した地域で水が引くまでの時間

50センチ以上の浸水の深さが1週間以上続く区域は都東部を中心に約84平方キロメートルに及びます。

同じく愛知県でも愛知県高潮浸水想定が公表されています。

その他にも、各自治体で高潮浸水想定が公開されています。

高潮浸水にどう備えるか

このように被害が広範囲に及ぶのが高潮による浸水です。高潮は海面全体が高まるため、防潮堤を越えたり、堤防や水門が壊れたりすれば海水が流れ込み続けます。

広い範囲が浸水すると、建物の上層などに避難できたとしても、避難者の人数が多すぎて助けが来るまで何日もかかる場合もあります。

計画的な避難や、孤立しても一定期間は生きていける備蓄などの対策が必要になります。

次回は水害にどう備えるかをまとめとして紹介致します。

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