都市伝説!?相撲と地震の関係

地震ハザードマップ

前回のブログでは、神奈川県内で今年2020年6月以降、ガスのような臭いに関する通報が相次いでいることから、1923年の関東大震災当時、三浦半島でガスが噴出した記録などから、地震の前兆との見方があることを紹介しました。

その記録は、大正震災志(内務省社会局編)にあり、地震の直後に測量船で行った相模湾の地盤調査に関する地図に、三浦半島突端の城ケ島付近と東部の浦賀で海底からガスが噴出したと書かれていたからです。

大震後相模灘水深変化調査図
図:国立国会図書館蔵「大震後相模灘水深変化調査図」より

これらが根拠になり、地震の前兆としてこじつけされていますが、他にも様々な地震が起きる理由があります。

今回は、科学的根拠は全くなく完全な都市伝説ですが、私たちの住む日本という国の起源まで遡るはなしなので、ご紹介したいと思います。

都市伝説!?相撲と地震の関係

相撲はもともと神事であり、人心が乱れると地震が起きると言われていたため、その大地の揺れを鎮める地鎮祭として行われてきました。

日本中を力士は巡業して“四股を踏む”こと、つまり土俵を作り、塩をまいて清め、四股を踏むことで地震が起きないように鎮めて歩いてきたわけです。

神社の境内に土俵が置かれている社が多いのは、大地の神々を鎮める神事が昔から行われてきた証拠です。

ちなみに“はっけよい”ということばは、「八卦良い」という意味で「八方良い」から縁起が良いと考えられていますが、ヘブライ語を語源としているという見方もあります。“はっけよい”はヘブライ語で「投げろ、やっつけろ」という意味です。

本場所が始まる前日に行われるのが「土俵祭」という儀式です。

立行司(行司の位の一番高い人)が2人の行司を従えて祭主を務め、土俵上で様々な祈願などが行われます。中でも「方屋開口」では、短い文章で土俵の由来や五穀豊穣の祈りを述べていきます。

その後、土俵の中央に開けられた穴に「勝栗、洗米、かやの実、するめ、塩、昆布」などを埋めます。これを「鎮め物の儀」と呼んでいます。

このように「土俵祭」で、神様を土俵にお迎えして、場所中の安全・興行の成功・国家安泰・五穀豊穣…など様々なことを祈念します。

相撲はもともと神事であり、人心が乱れると地震が起きると言われていたため、その大地の揺れを鎮める地鎮祭として行われてきました。

日本中を力士は巡業して“四股を踏む”こと、つまり土俵を作り、塩をまいて清め、四股を踏むことで地震が起きないように鎮めて歩いてきたわけです。

神社の境内に土俵が置かれている社が多いのは、大地の神々を鎮める神事が昔から行われてきた証拠です。

ちなみに“はっけよい”ということばは、「八卦良い」という意味で「八方良い」から縁起が良いと考えられていますが、ヘブライ語を語源としているという見方もあります。“はっけよい”はヘブライ語で「投げろ、やっつけろ」という意味です。

本場所が始まる前日に行われるのが「土俵祭」という儀式です。

立行司(行司の位の一番高い人)が2人の行司を従えて祭主を務め、土俵上で様々な祈願などが行われます。中でも「方屋開口」では、短い文章で土俵の由来や五穀豊穣の祈りを述べていきます。

その後、土俵の中央に開けられた穴に「勝栗、洗米、かやの実、するめ、塩、昆布」などを埋めます。これを「鎮め物の儀」と呼んでいます。

このように「土俵祭」で、神様を土俵にお迎えして、場所中の安全・興行の成功・国家安泰・五穀豊穣…など様々なことを祈念します。

神送りの儀式
写真: 日本相撲協会公式twitter「神送りの儀式」

そして、無事に千秋楽を迎えたら、「土俵祭」でお迎えしていた神様には元の場所へ帰っていただかなければなりません。そのための儀式が「神送りの儀式」です。

はなしが逸れましたが、この巡業が過去3回行われなかったことがあります。

一度目が1946年の両国国技館の改修が戦後で間に合わず中止になったこと、二度目が2011年は不祥事(その前にも人員削減などあった)で、春場所が中止なり、それに伴って伊勢神宮や靖国神社での奉納相撲も中止や延期になりました。そして三度目が、今年2020年です。

都市伝説の根拠となっているのが、一度目の中止後1946年12月21日に昭和南海地震が、二度目の中止後の翌年の1995年1月に阪神淡路大震災が起きていることです。

さらに、1994年には巡業改革案として日程短縮・人員・経費削減などが行われたことで、神々を鎮めることができなかったことが地震の原因という説もありました。

地震と巡業の関係を詳しく調べてみると

巡業は大まかな時期と地域は決まっており、年6場所ある本場所は1月、3月、5月、7月、9月、11月と奇数月に行われています。これに対して巡業は、春・夏・秋・冬巡業があります。

  • 1月場所(東京)(初場所)
  • 2月(なし)
  • 3月場所(大阪)(春場所)
  • 4月春巡業(近畿、東海、関東)
  • 5月場所(東京)(夏場所)
  • 6月(なし)
  • 7月場所(名古屋場所)
  • 7月末~8月夏巡業(東北、北海道、信越)
  • 9月場所(東京)(秋場所)
  • 10月秋巡業(東海、北陸、関西、中国、四国)
  • 11月場所(福岡)(九州場所)
  • 12月冬巡業(九州、沖縄)

さらに詳しく調べる

正確には、1946年6月、国技館の修理工事遅延のため、夏場所は戦後初の開催中止、11月にメモリアル・ホールで秋場所のみは開催されています。

2011年の不祥事では、春・夏・秋・冬巡業(地方巡業)は中止されています。

2020年は、春・夏・秋・冬巡業(地方巡業)と夏場所のみは中止されています。

これらを見ると、2月と6月以外は相撲が行われており、地震との関係性を無理やりつくろうと思えばつくれます。

“四股を踏んで”地震がように鎮めるという意味で、地震の震源地との関係を整理すると、

1946年12月21日、昭和南海地震(紀伊半島沖)⇒11月16~26日に秋場所(東京)のみ開催(地方巡業はなし)

2011年3月11日、東北地方大震災(三陸沖)⇒3月13~27日に春場所(大阪)は中止(地方巡業も中止)

2020年11月or12月、〇〇地震?⇒春・夏・秋・冬巡業(地方巡業)と夏場所のみは開催中止

共通点をあえて探すと、地方巡業はないことは挙げられるかもしれませんが、こう見るとあんまり関係性は見当たらず、そもそも震源地と開催地(巡業地)が合致することは少ないと思います。

やはり、都市伝説的な側面が強いのではないかと考えられます。

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